大仏鉄道の廃線跡探訪の後編です。
前編、中編はこちら⇒ 廃線跡探訪 大仏鉄道 廃線跡探訪 大仏鉄道 中編
今回の探訪は、木津駅をスタートして加茂駅に至るルートで、大仏鉄道の廃線跡の約半分の行程です。
前編では木津駅から「赤橋」「梶ヶ谷隧道」を巡り、「鹿背山橋台」に向かうところまででした。
中編では、「鹿背山橋台」から「観音寺橋台」までを見ていきました。
この後編では、「観音寺橋台」から加茂駅に向かう行程となります。
ここからは廃線跡沿いの道がないため、少し外れたルートとなりますが、田園風景がきれいなところを通って行きます。
観音寺橋台を出て200mくらい進んだところで、ある「石」に気づきました。当日は気づかなかったのですが、ブログ作成中にgoogleのストリートビューで気づきました。
道沿いの小川を越えるために、2本の石が使われていました。全くの想像ですが、観音寺橋台の橋桁として使われていたものではないのかなあ?と思ってしまいました。
長さや石の幅が、「赤橋」(前編で紹介)で使用されていた石の橋桁とよく似ているように見えたからです。皆様はいかが想像されるでしょうか? 全く関係ない石の可能性も大です。勝手な想像で、全く根拠はございません。
「石」から50mくらい進むと小さな橋を渡ります。下の地図の丸で囲んだ所です。
このあたりから、田園風景がひらけてきます。
大野踏切を過ぎると、正規のルートとなります。次はSLのC57を見ましょう。
次は最後の見どころ、ランプ小屋に向かいます。ランプ小屋は加茂駅のすぐ横です。
ランプ小屋とは、列車内や駅、保線作業など夜間の照明にランプが使われていた時代、その燃料を保管するために使用されていた倉庫です。危険物を保管するため、レンガ造りの頑丈な建物の場合が多いです。明治時代の終わり頃には列車内は電気照明が普及してきたため、次第に燃料保管の用途が少なくなり、現在では燃料倉庫としての役目はありません。
以上が今回の全行程です。
逆から回るときは、後編から中編、前編と見てもらえばよいかと思います。
今回は、9時30分に木津駅を出発し、加茂駅前のランプ小屋到着が12時ちょうどでした。
ゆっくりと遺構をみながら、写真撮りながら、景色見ながらの2時間30分の行程でした。
全行程が廃線跡というわけではありませんでしたが、見どころも多く楽しい行程でした。
基本的に、廃線跡には急な坂道はありませんので、皆様も是非いかがでしょうか。
もう一度前編を見る ⇒ 廃線跡探訪 大仏鉄道 前編
中編を見る ⇒ 廃線跡探訪 大仏鉄道 中編
その他廃線跡を見る ⇒ 廃線跡探訪 福知山線(前編)
廃線跡探訪 大社線(島根県)前編
川の跡の廃川跡もあります ⇒ 菱江川の廃川跡